ペット葬儀

【お坊さんに聞く】お寺でペットのお葬式はできる?【ペット葬儀、ペット火葬の疑問を解決】

お寺でペット葬儀できる

近年のペットブームにより、ペットを飼っている人が以前より本当に多くなりました。そんな中、各地のお寺にはこのような相談が増えています。

「うちのワンちゃんのお葬式をお願いできますか?」

「亡くなった猫にお経をあげてもらえますか?」

こういった相談にお寺が今どのような対応をしているのか、実際にお坊さんである著者がご紹介したいと思います。

 

この記事の信頼性

著者(writer):木本晃英

1993年、京都生まれ京都育ち。開基400年の浄土真宗本願寺派成満寺に生まれ、17歳のときに得度。浄土真宗本願寺派布教使。龍谷大学大学院にて実践真宗学の修士号を取得。数多くのペットの葬儀、法要に携わり、ペット葬儀社(株式会社PET)の顧問としても活躍。

ペットのお葬式ができるお寺もある

結論から申しますと、ペットのお葬式はお寺でできるところもあります。しかし、これは全てのお寺がペット葬儀をしてくれるというわけではありません。宗派による違いもありますし、そのお寺の住職の考えによるところもあります。

お葬式の花

ペットのお葬式についてお寺(仏教)の考えを解説

実は本来、仏教ではペットを始めとする動物にお経をあげる文化はありません。

その理由は、そもそも仏教には「六道輪廻」の考え方(天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)があり、ペットを含めて動物は、畜生界という世界に「堕ちた」存在であるという見方があるからです。そして、畜生界の存在が極楽浄土に往生するには、畜生界の中でより良い生き方をし、次世、人間界に生まれ、仏法に遇うことが仏教界では定説になっているからなのです。

つまり、「極楽浄土に行くために仏法に出会えるのは人間界にいる私たち人間だけなので、ペットを含む動物のためのお経はなく、お葬式もない。」というのが元々の仏教の考え方なのです。

しかし、時代の変化に伴い、ペットを取り巻く社会も変わってきています。今やペットは番犬という役割ではなく、パートナーや我が子のような家族の一員として家に迎え入れられており、かけがえのない存在となっています。

そんな中、家族としてのペットに対するお葬式をしているお寺も増えてきていますが。しかし仏教の考えから、葬儀が必要ない・葬儀が出来ないという意見の住職もまだまだ多く、ペットの葬儀に対する考え方も二極化しているのが現状です。

数珠

 

ペットのお葬式の歴史

日本人がペットを弔ってきた歴史を辿ってみると、その歴史は古く最古のペット墓の例として4~5世紀頃、応神天皇が猟犬を埋葬したとの記録が残っています。

最近の例を挙げるとすると、昭和に入り、忠犬ハチ公の葬式が東京・渋谷駅舎の一部を使って執り行われました。そしてハチ公の墓は青山霊園につくられ、今でも参拝客が絶えないのは皆さんもご存知の通りだと思います。

日本におけるペットを弔う習慣はバブル期頃まで一般的ではありませんでした。ペットが亡くなれば庭先に埋めるか、行政に引き取ってもらうかが普通でしたし、ましてや、人間とペットが一緒にお墓に埋葬されることは当時の感覚としてありえませんでした。

しかし、近年ペットは家の中で暮らすようになり、街中では昔のように庭先で犬小屋を設けて飼育するような光景はほとんど見られなくなりました。ペットは人間と同じ住環境で暮らし、寝食をともにする「家族の一員」となったと言えるでしょう。

寝ている犬

ペットのお葬式をしてくれるお寺の探し方

このような時代背景ではありますが、先にお伝えしたように、教義や住職の考えによりペット葬儀をしないお寺がたくさんあることも事実です。では、どのようにしてペットのお葬式をしてくれるお寺を探せば良いのでしょうか?

ペットのお葬式をしているお寺は、ホームページやお寺の掲示板などに、ペットの葬儀を受けていることを記載しているところが多いです。そのため、もしもの時に慌てないためにも、事前に調べておくと安心です。

調べ方は、「ペット お葬式 お寺」や「ペット 火葬 お寺」などで検索してみると近くの、ペット葬儀をしているお寺が見つかるかもしれません。 また、ペット火葬業者の比較サイトや情報サイトがあるのでその中でお寺やお坊さんと繋がりのある業者に問い合わせるのも良い方法です。

ポイント

「ペット葬儀・霊園ネット」 https://www.petsougi.net/

「ペット葬儀マップ」 https://www.pet-farewell.net/

ペットのお葬式に大切なのは「気持ち」

血縁関係のわだかまりやしがらみなど、ややこしい人間同士の関係性は、人間ーペット間にあまり存在しませんよね。人とペットは、とにかく純粋な愛情だけで結ばれた関係であると言えます。

本来、日本人が持つ供養の心は慈悲の心そのものです。亡くなったペットのために葬儀を執り行いたいという気持ちは、私たち日本人にとって自然なものなのです。

しかし、ペットのお葬式をお寺でして、お経を読んでもらい、お焼香をしても、ペット自身は理解をしないのではと心配する方もいらっしゃるかもしれません。

おそらく、ペットにとってその言葉や行為の意味は理解できないかもしれません。しかし大切なことは、そういった儀式を通して「しっかりと供養してあげたい」という気持ちが重要なのではないかと私は考えています。

人によっては、亡くなってしまったペットと自宅で火葬前日に、最後に一緒に過ごすことが供養かもしれませんし、自宅でお線香をあげて手を合わせてあげることも供養かも知れません。だからこそ、お寺でお願いすることも一つの思いとして、選択肢に入れていただくことは良いことだと考えています。

合唱

【まとめ】ペットのお葬式ができるお寺もある

いかがでしょうか?

ここまで色々とお話させていただきましたが、結局ペットのお葬式がお寺でできるかどうかは、そのお寺の住職の考えによる所が大きいです。

しかし逆に、ペットのお葬式をしてくれるお寺の住職は、家族としてのペットの大切さをよくよく理解している人である可能性が高いとも言えます。きっとそのような住職は、心を込めて丁寧に弔ってくれるでしょうし、皆さんの気持ちに寄り添って話を聞いてくれるかもしれません。

ペットのお葬式は、大切な家族であるペットとのたった一度きりの最期のお別れの儀式です。心残りがなく「納得のいくお見送り」ができるように、事前に調べておくことおすすめします。

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